問題「心臓の役割」
心臓の役割について次の空欄をうめてください。
「心臓は( )を全身に送り届けるポンプの役割をしている」
解説
心臓は胸のほぼ真ん中からやや左にある臓器です。「左胸」のイメージが強いと思いますが、図の通りほぼ中央にあります。
全力で走ったあとや緊張したときに胸がどきどきしますね。このどきどきする部分が心臓です。
心臓は「心筋」という力強く疲れにくい筋肉でできています。
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心筋はたくさんの心筋細胞が集まって構成されており、心筋細胞がいっせいに縮む(する)ことで心臓全体が小さくなったり大きくなったりします。
心臓が収縮して小さくなることを「心拍(しんぱく)」とよび、生物が生きている限りくりかえします。
ちなみに1分間の心拍の回数を「心拍数」といい、医療の現場でも日常的に測定され健康状態の確認や病気の診断に利用されています。
(厳密には、「内臓が周期的に収縮と弛緩をくりかえす運動」のことを「拍動」といい、「心臓」の「拍動」を「心拍」とよびます)
さて、心臓は一体何のために休むことなく拍動をくりかえすのでしょうか?
それは生きるために必須となる「あるもの」を全身に送り届けているためです。
そしてその「あるもの」とは「血液」です。
心臓は「全身に常に血液を届ける」ために拍動をくりかえすのです。
心臓は心筋でできていますが、内側は4つの部屋に分かれておりその内部は血液で満たされています。
そしてそれぞれの部屋は「血管」という「血液が通る管」につながっています。
つまり、「血管の中を流れて心臓に入ってきた血液を、心臓が拍動することでいきおいをつけて再び血管から送り出している」のです
いいかえると、血液の流れにいきおいをつける「ポンプ」の役割をしているが心臓です。
心臓につながっている血管は途中で枝分かれをくりかえし、どんどん細くなり全身に頭のてっぺんから足の指の先まで血液を届けます。
そして、全身に血液がいきわたったら、今度は非常に細くなった血管が合流をくりかえし、どんどん太くなり最終的に1本の血管になり心臓にもどってくるのです。
例えるなら、1つの配送センターから全国各地に荷物を届けるときに、はじめは高速道路や大きな幹線道路を使って目的地が近くなったら細い道に入って目的地にたどり着くようなイメージです。
以上から、解答は「心臓は( 血液 )を全身に送り届けるポンプの役割をしている」となります。
ところで、なぜ生きる上で全身に血液を届け続ける必要があるのでしょうか?
それは「血液中に生きるために必要なものがふくまれている」からです。
血液中にふくまれるものの種類は今回紹介しきれないほどたくさんありますが、その中でも特に重要なのが「酸素」と「グルコース」です。
生物が生命を維持し、さまざまな活動を行うためには「エネルギー」をつくりだす必要があります。
そして、エネルギーは全身の細胞が「酸素を利用してグルコースを分解する『呼吸』」を行うことで得ることができます。
したがって、生きるためのエネルギーをつくり続けるために血液を全身に供給し続ける必要があるのです。
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解答
「心臓は( 血液 )を全身に送り届けるポンプの役割をしている」