英語力を飛躍的に上げる方法とは?

Q、英語が苦手です。苦手すぎて何から始めればいいかもわかりません。

   英語力を飛躍的に上げる方法はありますか?

 

英語力を飛躍的に高める方法は?

英語は勉強しても短期的には実力が上がっている実感が得にくい教科なので、初期のモチベーションを保つのが難しいですね。

しかし、他の教科以上に努力に比例して実力が上がる教科なので心配はいりません。

一口に「英語力」といっても「長文読解」「英作文」「リスニング」「文法」「単語・熟語」そして「英会話」などさまざまな力を求められます。

そこで今回は「初心者から上級者まで効果があり、英語に関する全ての実力が上がる」方法を1つ紹介します。

その方法とは、「語彙力を鍛える」ことです。

「語彙力」とは、簡単に言うと「どれだけ単語や熟語を知っているか?」ということです。

例えば、次の文はどのようなストーリーでしょうか?

「私行く図書館昨日、会う友達」

おそらく「昨日図書館に行ったら偶然友達に会った」のか「図書館に行ったあとで友達に会った」のだろうと推測できますね。

 

英語は教科の1つですが、あくまで「言語」です。

いくら文法や文の構造を勉強しても単語を知らなければ片手落ちです。

赤ちゃんが言葉を覚える過程を考えればよくわかります。

赤ちゃんはまず「まま」「ぱぱ」「ぶーぶー」など単語から覚えます。

そして「ままいる」「ぶーぶーきた」など単語を組み合わせた2語文が使えるようになります。

その後、助詞を使ったより複雑な文を話したり、読んだり書いたりできるようになるのです。

動詞や目的語、現在完了形、第○文型などから勉強したわけではありません。

学校で英語を勉強するときは中学高校の6年間(+小学校3~6年生)で一通りを勉強するため、どうしても文法や文の構造ごとの勉強中心となってしまいます。

しかし、意図を伝える、意図を理解する「コミュニケーションの手段」という最大の意義を見失ってしまえば、英語力はすぐに伸び悩み勉強しても楽しくありません。

英単語を効率よく、確実に覚える方法とは?

つづいて「語彙力を鍛える」具体的な方法を紹介します。

必要となる英単語数は目指すレベルや志望校によって大きく異なりますが、

高校受験生なら3000語、大学受験生なら5000語程度あれば語彙力で困ることはありません。

しかし、これから紹介する方法を使えば苦労せずに何千語でも身につけられるので、

まずは手始めに標準的な受験用単語帳を1冊覚えきってしまい、そこで終わらず単語数を増やし続けてください。

 

覚え方は「確実に覚えられる暗記法ってありますか?」でも紹介した「間隔をあけてくりかえす」方法がベースになりますが、さらに負担なく毎日続けられる方法を紹介します。

その方法とは「意味をイメージしながら1日100個音読する」という方法です。

dogと音読しながら犬の映像をイメージし、catと音読しながら猫の映像をイメージするだけです。

そして音読する単語は、1日目が1~100、2日目が11~110、3日目が21~120のように10個ずつスライドさせていきます。最後のページまでいったら最初にもどります。

これによりどの単語も10日連続で音読できるため、無意識に記憶の定着に必要な「くりかえし思い出す」を実践できるのです。

さらに毎日続けていると100個音読するのにかかる時間もどんどん短くなるため、音読する数を200個、300個と増やしていくことも上級者にはおすすめします。

英熟語、コロケーション(連語)とは?

また、覚える単語自体にもおすすめしたいことがあります。

それは「熟語」と「連語」を活用することです。

例えば「take」という英単語には「つれていく」「とる」などの意味があります。

一方で「take care of ~」という熟語では「~の世話をする」「~の面倒をみる」という意味になります。

そこで、はじめから熟語としても覚えてしまうことをおすすめします。

さらに「連語(コロケーション)」とは2つ以上の単語の組み合わせのことです。

「for or against(賛成と反対)」「the sun and the moon(太陽と月)」のように関連が強い単語や

「take a picture(写真をとる)」「take care of my dog(犬の世話をする)」のようによく使われる組み合わせをいっしょに覚えてしまえば、意味だけでなく使い分けも同時に身につきます。

単語帳にはいっしょに熟語ものっていたり例文として連語がのっていることが多いですが、熟語や連語だけをまとめた参考書もあるので同時進行で音読をすることをおすすめします。

さらに短文形式で構文をまとめた参考書を使って1日数十例文ずつ同じように音読すれば、それだけで偏差値60くらいまで達することができます。

しかもこの方法は集中力ややる気があまり必要ないことが長所でもあります。

そこで夕食から寝る前の間など集中力が落ちた時間帯に行うことをおすすめします。

「読解力」や「リスニング力」などそれぞれの実力を上げる方法はあらためて紹介しますが、英語力を上げる上で音読は極めて有効な方法であり同時に不可欠なことでもあります。

まとめ

・初心者でも上級者でも語彙力を鍛えれば英語力は飛躍的に上がる!

 

「語彙力を飛躍的に高める方法」

1, 標準な受験用単語帳を1冊用意する

2, 1日100個ずつ音読し、その100個を少しずつずらしていく

3, 音読するとき単語の意味をイメージする

4, 熟語、連語、構文をまとめた参考書を1冊ずつ用意し同じ要領で毎日音読する