発想力を鍛える方法(番外編):大喜利、なぞかけで遊ぶ
これは余談となりますが、「大喜利」や「なぞかけ」は発想力を鍛えるために最適な遊びです。
いずれもテレビなどで芸人さんが披露しているアレです。
「なぜ大喜利やなぞかけ?」や「プロの芸人さんを目指しているわけではない」と思うかもしれません。
しかし、実は大喜利やなぞかけの考え方は発想力と非常に近いのです。
まず「大喜利」とは、特定のお題に対して「模範解答ではないけど、関連のある解答」を答える遊びです。
例えば、「桃太郎の家来はイヌとサルと何?」というお題があったとします。
模範解答は「キジ」ですが、「キジ」をうまく避けてひねりのある解答をしなければなりません。
ここで「桃太郎の家来はイヌとサルとネコ」と解答したらどうでしょうか?
なんか微妙ですね。
なぜ微妙と感じてしまうのでしょうか?
それは「キジ」と「ネコ」の間に何の関連もないのです。
だから「なんでネコ?」となってしまうのです。
それではどのような答えであれば関連があるのでしょうか?
まず、桃太郎を知っている人は、このお題を聞いたときに「キジ」という模範解答と「キジ」の映像が頭にうかびます。
さらに、桃太郎の話におけるキジの役割を考えると「桃太郎といっしょに旅をして、鬼と戦う強い鳥」ですね。
この2点を少しだけ「ずらす」ことにより関連性を残しつつ、模範解答とは異なる解答を思いつくことができるのです。
例えば、
「鳥」という特徴を残すと「桃太郎の家来はイヌとサルとうずら」のような解答ができます。家来としては弱そうですね。
「強い」という特徴を残すと「桃太郎の家来はイヌとサルと鬼の奥さん」のような解答ができます。一瞬で解決しそうですね。
あるいは「キジ」という音の特徴だけを残すと「桃太郎の家来はイヌとサルとキミ」のような解答ができます。もはや意味がわかりませんが。
このような大喜利の「ずらす」発想は、新しい発想を生み出す上で大きな助けとなります。
ちなみにあくまでこれらは「例」なので、「おもしろくない」「センスがない」というご指摘は一切受け付けません。
つづいて、「なそかけ」とは「一見関連がなさそうな2つのワードを挙げて、後でその関連性を種明かしする」という遊びです。
「〇〇とかけまして□□とときます。その心は××です。」という型が多く使われます。
共通点が1つでもあるものであればいいため、なぞかけを成立させること自体は難しくありません。
ただし、「一見関連がなさそうにみせる」点がやや難しく、さらにプロの芸人さんみたいにおもしろくするのは非常に難易度が高く、実は高度な遊びです。
例えば、「『リンゴ』とかけまして『バナナ』とときます。その心は『どちらもくだもの』です。」というなぞかけはどうでしょうか?
「うん、まあそうだよね。。。」となりますね。
これらはリンゴとバナナの時点で共通点がはっきりしており、意外性がなかったためです。
そこで、2つのワードは一見関連がなさそうなものを選ぶ必要があります。
これは、1つ目のワードの特徴から考えると思いつきやすくなります。
例えば1つのワードを「納豆」とすると、納豆の特徴は「食べ物」「大豆からつくられる」「茶色」「糸をひく」「つぶが集まっている」などでしょうか。
そして、これらの特徴から連想できる別のワードを考えればいいのです。
例えば、「大豆からつくられる」という特徴から連想すると、
「『納豆』とかけまして『豆腐』とときます。その心は『どちらも大豆からつくられます』」というなぞかけができます。
しかし、「納豆」と「豆腐」の時点で予想がついてしまいましたね。
そこで今度は「糸をひく」という特徴から連想すると、
「『納豆』とかけまして『毎日の筋トレ』とときます。その心は『どちらもねばりが大切』です。」となります。
これなら一見関連はなさそうであり、意外性が生まれます。
ただし、「納豆」→「ねばねばと糸をひく」の連想は真っ先に思い浮かぶので、こちらも予想がついてしまったかもしれません。
そこで、さらに「粒が集まっている」という特徴から連想すると、
「『納豆』とかけまして『優秀な新入社員たち』とときます。その心は『どちらも粒ぞろい』です。」
とすれば、一瞬では関連性に気づきにくいてすね。
あるいは、「糸」を「意図」とかけることにより、
「『納豆』とかけまして『国語の論説文』とときます。その心はどちらも『いと』があります。」
とする発想もできます。
「大喜利」や「なぞかけ」を考えることで、発想力、問題解決能力、論理的思考力に共通して必要な「抽象化」「具体化」の練習を自然に行うことができます。
見ている分には気軽に楽しめる娯楽ですが、実は高度な発想力が必要な遊びです。
しかも、プロ芸人さんはそれにとどまらず、その解答が「おもしろい」必要があり、しかもそれを瞬時に思いつくことが要求されます。
私も特に大喜利を見るのが好きなのですが、テレビを見ながら「こんなことマネしようと思ってもできない」と純粋に楽しむことを忘れて感心してしまいます。
「おもしろさ」とはあくまで主観的なものであり、「人を笑わせる」ためには相手やその場の空気によって話す内容や間などを変える必要があります。
それを生業としている「芸人」という仕事は、AIが発達した現在そして未来にも人間にしかできない最もクリエイティブな仕事の1つであると私は考えています。
大喜利やなぞかけをみるときは、自分でも解答を考えてみると発想力が鍛えられるだけでなく、これまでとはまた違った楽しみ方ができます。
余談が長くなりました。
まとめ
今回は「発想力を鍛えるトレーニング法」を紹介しました。
独創的なアイデアがどんどん出てくるようになるまでには少し時間がかかるかもしれませんが、実践できそうな方法からぜひ実践してみてください。
「発想力を鍛えるトレーニング法」
①幅広い情報や知識を手に入れる
②問題点(プロブレム)を明らかにする
③視点を変えて考える
④2つのアイデアを組み合わせる
⑤別の分野の方法を応用する
番外編;大喜利、なぞかけで遊ぶ
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