小論文の書き方
実際に自分で「ミニ論説文」である「小論文」を書いてみると筆者の主張を読み取る力は飛躍的に高くなります。
なぜならば、自分で小論文を書くためには論説文の構造を理解している必要があるからです。
しかし、「自分で作文する」となると当然「読み取る」以上に難易度は高くなります。
そこで、基本的な「型」の1つを紹介するので、真似をして書いてみてください。
テーマは自分で決めてかまいませんが、はじめは「賛成」か「反対」か分かれるテーマがおすすめです。
基本的な「型」の例は以下の通りです。
ステップ1:主張を書く
結論をはじめに書きます。あいまいな表現はせず、簡潔に書きます。
ステップ2:直接的な理由を書く
主張に対する直接的な理由を書きます。
ステップ3:理由についてさらにくわしく説明する
よりわかりやすく、また主張に説得力をもたせるために、理由をくわしく説明します。
ステップ4:具体例を入れる
具体例を入れることでより主張をわかりやすくします。
ステップ5:反対意見にもふれる
自分の意見だけを主張するのではなく、反対意見も取り上げるにより広い視野で考えることができ、主張にも説得力が増します。
ステップ6:もう1度主張を書き、結論とする
論説文でも主張は何度も表現を変えてくりかえされ、「主張」→「具体例」→「主張」→「具体例」をくりかえすことが多いです。
以上の「型」を使って、例えば「定期テストを廃止することに対して賛成か反対か」というテーマで小論文を書くと次のようになります。
「(ステップ1)
私は定期テストを廃止することに賛成です。
(ステップ2)
なぜなら、定期テストを廃止することで自分に合ったペースで勉強できるからです。
(ステップ3)
不得意な科目や理解の早さはひとによって異なります。全員が同時に同じ内容のテストを受けると、勉強がおいつかず理解していないままテストを受けるひとがでてしまいます。そこで、そのひとのレベルに合ったテストを受ける方が、効率よく実力を伸ばすことができると思います。
(ステップ4)
例えば、数学で章ごとに小テストを行い、80点以上とれれば次の章にすすむようにすれば、全員が理解しながら先にすすむことができます。
(ステップ5)
たしかに定期テストを行ったほうが、順位がわかる、授業がすすめやすい、友達と協力してテスト勉強ができるという利点もあります。
(ステップ6)
しかし、わからないまま先の内容にすすんでもっとわからなくなるより、理解してから先にすすむほうが1人1人の実力がつき、またやる気を失わず勉強できると思います。
以上の理由から、私は定期テストを廃止したほうがよいと考えます。」
どうですか?シンプルですが筋の通った文章にはなっていますね。
もちろんこの主張が正しいかどうかは別問題です。
時間があるときにぜひ1度書いてみてください。
まとめ
小論文の書き方
ステップ1:主張を書く
ステップ2:直接的な理由を書く
ステップ3:理由についてさらにくわしく説明する
ステップ4:具体例を入れる
ステップ5:反対意見にもふれる
ステップ6:もう1度主張を書き、結論とする