問題
瞳孔(どうこう)が開くのは明るい場所でしょうか?それとも暗い場所でしょうか?
解説
「瞳孔(どうこう)」とは、下図のように眼の中心部の黒い円形部分です。
瞳(ひとみ)ともよばれる場所です。
瞳孔の役割はひとことで言うと「眼に入る光の量の調節」です。
瞳孔を通った光が眼の内部まで届きます。
そして、瞳孔を大きくしたり、小さくしたりすることで、眼の内部に入る光の量を調節しているのです。
瞳孔の周りにある「虹彩(こうさい)」という器官がのびたり縮んだりすることで、瞳孔の大きさが変化します。
瞳孔が開くすなわち大きくなることを「散瞳」、瞳孔が小さくなることを「縮瞳」といいます。
ちなみに、虹彩は同じく光の量を調節する「カメラのしぼり」によく例えられますが、本格的なカメラを使ったことがない私には昔からぴんとこない例えです。
さて、本題の「瞳孔が開くのは明るい場所か?暗い場所か?」ですが、「瞳孔を大きくする必要があるのはどちらか?」と考えるとわかりやすくなります。
瞳孔を大きくする必要があるのは「より多くの光を眼の内部に入れたいとき」ですね。
つまり、「暗い場所」が正解となります。
「暗い場所」では瞳孔を大きくすることで多くの光を取り込み、反対に「明るい場所」では瞳孔を小さくすることで眼の内部に入る光の量を少なく制限しています。
ちなみに実際の診療でも、ペンライトの光を眼にあてたときに縮瞳する「対光反射」を確認したり、左右で瞳孔の大きさに差がないかを確認したりします。
解答
暗い場所