自分の意思で動かすことができない筋肉はどれ?

問題

次のうち、自分の意思で自由に動かすことができない筋肉はどれでしょうか?すべて選んでください。

①骨格筋 ②心筋 ③内臓筋

解説

筋肉は縮む(収縮する)ことにより手足や心臓、腸の壁などを動かしています。

思った通りに手足からだを動かすことができるため、基本的に筋肉は自分の意思で動かすことができるイメージがあると思います。

しかし、実際には「自分の意思で動かすことができる筋肉」と「自分の意思で動かすことができない筋肉」の2種類が存在します。

それぞれ「随意筋(ずいいきん)」「不随意筋(ふずいいきん)」とよばれています。

 

自分の意思で動かすことができる「随意筋」「骨格筋」です。

「骨格筋」はその名の通り骨格すなわち骨を動かす筋肉です。

筋肉の両端は別々の骨にくっついているため、筋肉が収縮することで骨をたぐりよせることができます。

例えば、上腕二頭筋は両端が肩甲骨(肩の骨)と橈骨(肘から下の腕の骨)にくっついているため、縮むことにより肘が曲がります。

肘関節の筋
肘関節の筋

ちなみに筋肉に先端で骨とくっついている部分を「腱(けん)」といいます。アキレス腱などが有名ですね。

 

自分の意思で動かすことができない「不随意筋」「心筋」「内臓筋」です。

「心筋」心臓を構成する筋肉です。

心臓は筋肉のかたまりであり、心筋が力強く収縮することで内部の部屋から全身に血液を送り出すポンプの役割ができるのです。

心臓の拍動は自分の意思で調節することはできません。

心臓を動かすために意思が必要だと、気を抜いたり寝ているときに心臓が止まってしまいますね。

「内臓筋」腸や胃など内臓を構成する筋肉です。

こちらも自分の意思では動かすことができません。

 

以上から、自分の意思で動かすことができない筋肉は「不随意筋」である②心筋 ③内臓筋となります。

ちなみに①骨格筋 ②心筋 ③内臓筋それぞれの特徴をまとめると、

 骨格筋⇒骨格を動かす筋肉。随意筋。収縮力が高いが、疲労しやすい。

 心筋⇒心臓を構成する筋肉。不随意筋。収縮力が高く、疲労しにくい。

 内臓筋⇒内臓の壁を構成する筋肉。不随意筋。収縮力は低いが、疲労しにくい。

となります。

解答

②心筋 ③内臓筋